4、Mata Atlantoca(マッタ・アトランチカ)
大西洋熱帯気候年降水量1,200o以上、年平均気温1826の気候)と高地熱帯気候(年降水量1,0001,500o、年平均気温1822で年較差79の気候)に属し、ブラジル大西洋海岸地帯に発達し、東南部では内陸部にも見られる比較的湿度高い熱帯多林で高木層が樹高2030m、クスノキ科の種類が多い植生で日本の熱帯地域の森の様相に似ている。かつては国土の約12%の100万q2を占めていたが、現在では当初の9%、約9.5万q2まで減少し、アマゾン熱帯雨林以上に保護の重要性が指摘されている。

5、Pantanal(パンタナール)
ブラジル中西部パラグアイ川流域の標高
120m以下の氾濫平原地帯。ブラジル領面積15万平方q。雨期には年間降水量の70%が集中し河川や湖沼が氾濫し低地を冠水する。それらの浸水地は、乾期には草地となるので牧場として利用され、冠水しないところはセラードの植物が多く見られる。内陸性熱帯気候に属し、年平均気温は25以上と高い。年降水量は平均1500mm程度。


6、Campos Sulinos(カンポス・スリーノ)
乾燥の厳しい低温地帯のブラジル南部に見られるイネ科を主とした草原地帯。雨期と乾期は不明瞭で年降水量は15002000mm、年平均気温20以下、年較差913の気候に属している。草原の所々に拠水林が見られる。

7、Costeiros(コステイロス)
ブラジル沿岸部の汽水域の植生で前面にマングローブ林が発達し、その後背地に砂丘が形成されている場合が多く、マングローブ林でなく低木林の発達する植生も見られる。

ブラジル主要生態系一覧

1、Amazonia(アマゾニア)

赤道気候に属し、月平均気温が25度前後、年較差平均3ほどで年降水量2,000o以上で熱帯多雨林を形成し、常緑樹の多いブラジル北部域の優先植生。川辺低地帯では一年の大半が浸水するイガポー、その高所で増水期だけ浸水するヴァルゼア、全く浸水せず樹高60mに達する超高木を有する高木層の発達するテラ・フィルメに区分される。

2、Cerrado(セラード)
熱帯気候に属し、年平均気温が20以上で年較差7までの雨期と乾期が明確に有り年降水量1,5002,000o以内でブラジル中西部の中央高原に発達する潅木疎林地帯。俗に言う「サヴァンナ」で乾期に落葉する樹種が多く、イネ科草本が優占する植生。

3、Caatinga(カアチンガ)
半砂漠気候で雨量は少なく年降水量800o以下、年平均気温27前後で年較差5程度でブラジル東北部に広く見られ、乾燥の激しい地帯に適応した乾期に一斉に落葉する多肉葉と棘を有する樹種に優占され、サボテン科、マメ科の多い植生。